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「アイドルに、興味はありませんか」 差し出された紙片……名刺、を、じっと見つめる。 それがどういうものか知識としては知っていても、実際目にした経験はあまりない。 当然、自分に向けて渡されたことなど一度もない。驚き以上に新鮮な興味がなかったと言えば嘘になる。 その名刺には、こう書かれていた。 『株式会社346プロダクション シンデレラプロジェクト プロデューサー』 「つまり、あなたは……アイドル、十代の少女を導く立場である、と」 「当社に所属するアイドルは十代だけではありませんが、その通りです」 彼の身長は、かなり高い。並んで立てば自分より頭二つは上だろう。 何かスポーツでもやっているのか、がっしりとした体つきだ。 上下黒のスーツに身を包み、きっちりとネクタイを締めた模範的なビジネスマンスタイル。 髪色は黒、特に着飾ったりもしていないまじめ一本といった容姿。 目尻は鋭い三白眼。胸の内を読み取らせない無表情。貫禄を感じさせる重低音の声。 自分を召喚したマスターは、そんな人物だった。 「……それで、私にアイドルになれ、と?」 「もし、よろしければ、ですが」 念のため聞き返してみても答えは同じだった。つまりは、本心からの勧誘だろう。 彼女……盾のサーヴァント・シールダーは、ずっと差し出されたままの名刺を受け取るかどうか、悩む。 「……もう一度、説明が必要ですか? 私はサーヴァントとしてこの街に召喚されました。 そしてあなたは私のマスターとして、聖杯戦争に挑まなければなりません」 「それは、理解しています。これが夢ではないということも」 「では、それを理解した上で、私にアイドルになれとおっしゃるのですか?」 「はい」 迷いなく頷かれ、ますます彼女は困惑した。 彼は決して愚鈍ではなさそうだ。社会に出て働いている年齢であれば、今の自分の立場を現実的に認識しているはずなのだが。 小さな喫茶店の片隅。運ばれてきたコーヒーはとっくに冷めてしまっている。 いつまでも悩んでいる時間はない。どう諭したものか、とシールダーが悩んでいると、 「あなたは、盾のサーヴァント。つまり、何かを守るのが専門、という認識で合っていますか?」 「ええ、その通りです」 「でしたら、私は……やはり、誰かを殺して願いを叶えるということは、できそうにありません。 そこで、あなたには、他のマスターを守っていただきたいのです」 プロデューサーは、シールダーの眼をまっすぐ見つめてそう言った。 「この聖杯戦争が何のためにあるものなのか、私にはまだはっきりとわかってはいません。 ですが……間違っている。それだけは、わかります」 「……続けてください」 一言一言を区切るように喋るマスターの眼には、やや分かり辛いが確かな決意が読み取れる。 気の迷いや思いつきではない。悪徳を否定する、人として好ましい感情がそこにはある。 シールダーは思い直す。彼は錯乱してなどいない。確固たる信念の元、シールダーと向かい合っている。 「私は仕事柄、小学生やあなたくらいの年齢の少女と関わる機会が多くあります。 彼女たちはみな、夢を叶えるために毎日をひたむきに頑張っています。 夢は……そう、夢は、自分の手で叶えなければ意味がないと。そう思うのです」 「聖杯に望む願いなどない……と?」 「はい」 やはり、迷いなく、頷く。 プロデューサーを支えているものが何なのか、シールダーにはおぼろげながら見えてきた。 アイドルという存在がどういうものか、シールダーはよく理解しているとはいえない。 けれど、このプロデューサーと少女たちは、お互いを信頼し、手を取り合って夢に向かって進んでいるのだろう。 「私は、プロデューサーです。すぐにでもここから帰って、仕事をしなければなりません。 もし誰かを殺してしまえば、彼女たちに向き合うことはできなくなる。それは……困ります」 「そのために、殺さない。そして、殺させない、と」 「ええ。誰も戦わなければ、戦争なんて起こらないでしょう」 プロデューサーがシールダーに求めている役割とは、戦いを勝ち抜く力ではない。 戦いに巻き込まれた人を守る力。戦争を根本から否定する思想……しかし、シールダーにとっては好ましい。 「私は、気が付いたらここにいました。特別な何かをした覚えはありません。 なら、私のように連れて来られた人はきっといるはずです。そういう人を、あなたに守ってもらいたいのです。 戦う意志のない人をあなたが守り、私のような考えの人間が戦う気のある人より多くなれば、戦いはもう起こらないはずです」 「なるほど……あなたの意志は理解しました。それは、私の望むところでもあります」 シールダーは、守護者。地上に在る全ての生命を守る存在である。 聖杯という聖遺物を巡るこの戦い、聖杯戦争に招かれても、その在り方は変わらない。 たとえこの場に、彼女を支え共に戦ってきた戦士たちがいないとしても、使命を果たさなければならない。 であれば、このマスターはこれ以上望むべくもない最高のマスターだ。志を同じくする友は、万軍にも勝る力を与えてくれる。 そう、かつての「彼ら」のように…… 「そこから先は……どうすれば帰れるのか、今はわかりませんが、何か、方法はあると思います」 「聖杯の所在を突き止めることが必要となります。そこにあるとさえ分かれば、私が機能を掌握することも可能でしょう」 これは確信だった。 聖遺物、つまりは神の手になるものであれば、シールダーが干渉できない道理はない。 「では……承諾していただけますか?」 「ええ、私はあなたの『戦わない戦い』に協力しようと思います。あなたの気高き意志に祝福を」 「では、こちらの書類にサインを」 「……え?」 晴れやかな気持ちで誓い、微笑んだシールダーの前に、一枚の紙が差し出された。 そこには、先ほどの名刺に書かれていた社名と、 『株式会社346プロダクション タレント専属契約書』 そう、書いてあった。 「……そう言えば、それがありましたね。私に、アイドルになれ、と」 「ペンは、こちらをお使いください」 プロデューサーがさっとペンを差し出してくる。 軽く、頭痛がした気がする。 「……本気だったのですか? 私はてっきり、共闘を要請する宣言と受け取っていたのですが」 「わかりにくかったなら、申し訳ございません。ですが、ちゃんと意味はあります」 「それは?」 「アイドルは、ファンに……誰かに、夢を魅せられる存在だからです」 ペンを差し出したまま、プロデューサーは力説する。 表情がほとんど変わらないが、言葉に込められた想いはとても雄弁だ。 「あなたはここで、私のような戦わない人の夢に、希望になっていただきたい。 誰も殺すことなく、元いた場所に帰る。そして、また明日から、いつも通りの生活を始める。 全ての人を守る、それが……今の私の考える、理想のアイドルです」 友愛、信頼、善意……シールダーの力の源となる、正の感情。 彼がアイドルという存在に抱く想いは、とても崇高で純粋なものなのだろうと、そう伝わってくる。 シールダーは苦笑し、プロデューサーの手からペンを受け取った。 「それがアイドル、ですか。なら……そうですね、今だけなら。 この街にいる間だけ、私はあなたのアイドルになりましょう。 あなたが、あなたと共に駆けている少女たちの元へ帰る、そのときまで」 シールダーは文字を刻む。 そこに書かれた名は、サーヴァントとしての彼女の真名ではない。 だが確かに、彼女という存在を示す本当の名前。 城戸沙織。 地上に降臨したアテナの化身の、人としての、父から与えられた大切な名前だった。 【クラス】 シールダー 【真名】 アテナ@聖闘士星矢 【パラメーター】 筋力:E 耐久:A+ 敏捷:E 魔力:A 幸運:EX 宝具:A++ 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 小宇宙(コスモ):EX 人間や神の内に存在する宇宙的エネルギー。小宇宙を燃焼させることで、肉体を強化したり異次元への穴を開けるなど様々な超常現象を引き起こす。 自らの五感と第六感を封じることで増大し、第七感・セブンセンシズに目覚めればさらに爆発的に増大、第八感・エイトセンシズに覚醒すれば生きたまま地上界と冥界を行き来できる。 神であるアテナは強大な小宇宙を有するものの、直接的な戦闘は聖闘士に任せているため一切の攻撃的な技を持たない。逆に防御や回復、呪いの浄化などには無類の力を発揮する。 生命の守護者:A 地上に存在するあらゆる生命を守るというアテナの在り方そのもの。 アテナが守ると決めた半径100m以内の対象は愛と安らぎに満ちた小宇宙によって保護され、その対象に行われるいかなる攻撃もアテナが肩代わりする。 このため、彼女のマスターを暗殺しようとしても、まずアテナを排除しなければかすり傷すら負わせることはできない。 【保有スキル】 神性:A+ 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。 戦女神アテナが人の姿を借りて降臨した存在。人と神の割合が半分ずつのため、非常に高い神霊適性を持つ。 カリスマ:B 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。 彼女が率いる聖闘士たちはアテナに絶大な信頼と敬慕を寄せるものの、アテナはどの時代においても必ず双子座や他の聖闘士に裏切られるためランクダウンしている。 【宝具】 『女神の聖衣(アテナのクロス)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:自分 神話の時代より受け継がれる女神の鎧。右手に黄金の杖、左手に黄金の盾を携える。 右手の杖はアテナに仕える勝利の女神ニケの化身であり、あらゆる勝利を手にする力がある。神である冥王ハーデスの真の肉体を滅ぼしたため、神殺しの属性を持つ。 左手の盾はいかなる神や邪悪の力も退ける力がある。攻撃を防ぐだけでなく、光を発して双子座の黄金聖闘士サガに潜む悪の心を消し去ったこともある。 『女神の聖衣』 Bランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化し、さらにAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。 『女神の杖』 Bランク以上の神性スキルを持つサーヴァントに対し、絶対命中・防御無視・威力五倍・回復阻害の効果。 『女神の盾』 聖衣と同効果に加え、属性・悪のサーヴァントと戦闘を開始するとき幸運判定を行う。成功した場合は相手の全パラメーターを1ランクダウンさせる。 『女神の聖域(サンクチュアリ)』 ランク:A++ 種別:結界宝具 レンジ:1-100 最大捕捉:1000人 アテナが座する聖域を再現する固有結界。人界から隔絶された女神の領域。 黄金聖闘士が守護する黄道十二宮が侵入者への防壁として機能し、あらゆる攻撃・スキル・宝具の効果を十二分の一に減衰する。 本来ならさらに八十八人の聖闘士を召喚し敵を攻撃するが、アテナがサーヴァントとして定義されたためランクダウン。十二宮の再現のみに留まっている。 【weapon】 女神の杖 神殺しの属性を持つため、神性を持つサーヴァントに対し圧倒的な優位を得る。 ただしアテナ自身はさしたる武術の心得がなく、また攻撃的な技も持たないため、神性を持たない英霊と打ち合うことは実質的に不可能。 【人物背景】 オリュンポス十二神の戦女神アテナが人間の姿を借りて降臨した存在。 人の世が乱れるとき現れ、地上の平和と生きとし生けるすべての生命を守る使命を持つ。 人としての名は城戸沙織。人間として生まれた後にアテナとして覚醒、地上を守るという使命に生涯を捧げることとなる。 海皇ポセイドン、冥王ハーデス、邪神エリス、太陽神アベル、堕天使ルシファーなど世を乱す数多の神々と戦い、その全てに勝利する。 【サーヴァントの願い】 誰も命を落とすことなく戦いを終わらせて、聖杯を解体する。 【基本戦術、方針、運用法】 防戦に特化したサーヴァント。 非常に強力な防御宝具と固有結界を持ち、癒しの力もずば抜けている。 その反面、攻撃能力は皆無に等しく、特定の相手にしか勝つことは不可能。 決して負けないが、勝つことも難しい。そんなサーヴァントである。 故に、取れる戦法としては。 アテナがサーヴァントの攻撃を防ぎ、その間にプロデューサーがマスターを説得する。これ以外にはないだろう。 【マスター】 プロデューサー@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターの願い】 誰も殺さず、また誰にも殺させることなく聖杯戦争を集結させたい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 プロレスラー並みの体格 殺し屋のような眼光と威圧感 【人物背景】 346プロダクションアイドル部門に新設された「シンデレラプロジェクト」の担当プロデューサー。 一見とても堅気には見えないが、実直にアイドルを支える誠実な人物。 やや口下手であり、アイドルたちと行き違いになることもしばしばあるが、決して問題を途中で投げ出したりはせず常に正直にアイドルたちと接していく。 考え事をしたり、困った際には首筋に手を回す癖を持つ。
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……幸せな夢を見た。 森の中に建つ小さな家。 木造で、とても電気など通っていそうにない古風な造り。 扉を開くと、色とりどりの花が咲き乱れる花畑がある。 春の陽射しが降り注ぎ、穏やかな風が草花を揺らす。 その花畑の真ん中に、小さな少女がいた。 「 !」 振り返った少女――娘が満面の笑みで手を振って、自分を呼ぶ。 娘の後ろには夫がいた。 散々振り回されたらしく、身体のあちこちに花びらがくっつき、頭には花かんむりが載っていた。 尚も娘が呼ぶ。持っていた洗濯物かごを置き、扉を閉めて歩み出す。 夫が柔らかく笑い、娘を肩車した。 「 」 夫に名前を呼ばれる。応えて自分も笑う。 穏やかな顔にほっとした。最近ではついぞ見た記憶のない顔だ。 ……最近? 最近、とはいつだろう。 夫はいつもこうして笑っていた。自分と娘の前では煙草も絶っていたはずだ。 では、この鼻につく臭いは何だろう。あの外界から隔絶された冬の古城では手に入るはずもない不快な香り……古城? 「 ?」 娘の声に思考を打ち切られた。伸ばされた手は庭先を指している。 そこには一人の、黒髪の少年が立っていた。 来客だろうか。ここを訪れる人は滅多にいない。遠方に住む父の使いか、それとも道に迷った旅人か。 見たところ娘より四つ五つは年上だが、小柄だった。 自分よりもさらに頭ひとつは低い背丈。右頬に小さな十字傷。 夫が立ち上がって、少年に用向きを問う。 肩の上の娘も面白がって夫の口ぶりを真似、同じ言葉を繰り返す。 が、少年は目を伏せて応えない。そのまま、夫と娘の傍らを通り過ぎる……こちらに向かってくる。 少年が一歩を踏み出すたび、花が散る。風が舞い上げた花びらが視界を覆う。 夫と娘の姿が見えなくなる。 「 ! !」 突如得体のしれない不安に襲われ、彼らの名前を叫んだ。 返事はなかった。 代わりとでも言うように、少年が目の前に立った。 あなたは誰、と問おうとして。 「……セイバー」 目が合った。 同時に夢から覚めた。 「う、ううん……」 目が覚めれば、そこは花畑などではなく。 薄暗く埃っぽい、見覚えのある土蔵の床に、彼女は横たわっていた。 夢を見ていたのはわかるが、その内容まで思い出せない。 それでも何となく幸せな夢だったような気がする。 後ろ髪を引かれながら起き上がる。 「……え?」 起き上がれた。その事実に呆然とする。 地面に手をつき、力を込め、起き上がる。 そんな単純な動作さえこなせないほど、この身体は衰弱していたはずなのに。 アイリスフィール・フォン・アインツベルンは、さらに驚愕する。 衰弱どころか。全身を蝕んでいた倦怠感、疲労感は綺礼に消え去っていた。 魔力も問題ない。やろうと思えば身体から溢れさせることも可能なほど……つまりは健康、万全の体調に戻っていた。 「どういうことなの……?」 そろりと立ち上がる。やはり問題なく、何の支えもなく自分の筋力だけで立ち上がれた。 これは、アイリスフィールの認識からすれば有り得ないことだった。 聖杯戦争における聖杯の『器』として鋳造されたアイリスフィールは、脱落したサーヴァントの魂をその身に収める役割を担う。 その結果、『器』に必要ではない余計なもの、つまり人としての機能は順次破棄されていく。 アサシン、キャスター、ランサーの三騎が散り、戦局も大詰めとなったとき、アイリスフィールは一人で動くこともままならないほど弱っていたはずだ。 ふと思い当たる。この現象はもしやセイバーのおかげだろうか。 『全て遠き理想郷』……無制限の治癒能力をもたらすあの宝具の担い手が傍にいれば、アイリスフィールの体調は快方に向かう。 「セイバー? どこにいるの?」 ここがあの土蔵ならば、夫である衛宮切嗣が手配したセーフハウスの敷地内であるならば、どこにいてもセイバーは自分の呼びかけを察知できるはずだ。 瞬間、アイリスフィールの目前に魔力が収束し、人型となる。 「え?」 現れたのは、彼女が求めたセイバー。 ただし、アイリスフィールの予想した騎士王ではない。 「マスター、目が覚めたんだね」 金髪の麗人ではなく、黒髪の少年がそこにいた。 アイリスフィールより頭一つは低い。日本の尺度で言えばまだ中学生、あるいは小学生にも見える小柄な体躯。 それでも……優れた魔術師でもあるアイリスフィールにはわかる。 この少年が、途方もなく強力なサーヴァントであることを。 あるいはあの騎士王に匹敵するかもしれない、人のカタチをした小さな竜…… その瞬間、すべてを思い出した。 「……ああ、そう。そうだったわね。これは……私の知らない、別の聖杯戦争だったのね」 戸惑いは、納得へと変わる。 これは、アイリスフィールが衛宮切嗣の補佐として参加していた冬木の聖杯戦争ではない。 ゴッサムシティなる、イリヤスフィールの知らない街で行われる、未知の聖杯戦争だ。 きっかけは何だっただろうか。 ランサーとそのマスターであるケイネス・エルメロイ・アーチボルトを撃破し、教会で遠坂時臣と休戦協定を結んだ。 その後、決戦に臨む切嗣に『全て遠き理想郷』を返却し、いよいよ身動きが取れない状態になって……そう、あのときだ。 突如襲撃してきたライダーに応戦するため、護衛の久宇舞弥が銃を手にする。 満足に動くことも出来ないアイリスフィールは流れ弾を食わないよう物陰に押しやられ、蔵に押し込まれていた小さな人形に触れたのだ。 その瞬間、アイリスフィール・フォン・アインツベルンは第四次聖杯戦争から離脱し、この新たな聖杯戦争に招かれた。 機能不全を起こしていた『器』たる身体は全快している。 冬木の聖杯戦争に合わせて調整された機能は、ここでは適用されないということなのだろう。 「そして、あなたが私のサーヴァント……セイバー」 「そういうことみたいだ」 少年、セイバーはアイリスフィールが状況を理解するまで待ってくれていた。 落ち着いた今ならば思い出せる。この少年は、先ほどの夢に出てきた少年だ。 幸せな夢の終わりを告げる、闘いの使者。それがこの少年だった。 「ごめん、邪魔をするつもりはなかったんだ。でもマスターの魔力が予想以上に強かったから、おれの魂が引っ張られたみたいだ」 「いいのよ、気にしないで。あれはしょせん……ただの、夢だもの」 現状を呑み込めれば、次はどう動くかを考える番だ。 アイリスフィールは今、夫である衛宮切嗣とそのサーヴァントたるセイバー、協力者である久宇舞弥とは隔絶されている。 前回は聖杯の『器』として聖杯戦争に参加したが、今度は純然たるマスターとしてこの戦場にいる。 そしてアイリスフィールの前には、新たなセイバーである少年がいた。 体調は万全。新たなサーヴァントはおそらく強力な存在だ。闘う条件としては十二分。 では、闘う理由はどうか? 「私がここで聖杯を手に入れれば、切嗣も、イリヤも……」 衛宮切嗣が殺人機械たる『魔術師殺し』に戻ることはなく、イリヤスフィールも聖杯の『器』になることはない。 舞弥も危険な魔術師の闘いに関わることはなく、その上イリヤスフィール自身も『器』になる必要がない。 つまりはアイリスフィールの大切な人たち全員が生き残ることができる。聖杯を手にすることさえできれば。 それは甘美な誘惑だった。 本来は『器』に過ぎないアイリスフィールにさえ、望む願いを強く自覚させるほどには。 だが、迷いもある。 本当にこのゴッサムシティの聖杯は本物なのか。 どうやって冬木からこの地に連れて来られたのか。 今も冬木で闘っているはずの切嗣とセイバー、そして舞弥の元へ、一刻も早く帰還するべきではないのか。 「でも、どうやれば……そもそもここはどこなのかしら。肉体ごと転移させられたのだとしたら、私一人じゃとても……」 「マスターは闘いたくないの?」 「え?」 セイバーに問われ、ふと考える。 闘いたくないのか? 否、そうではない。 聖杯戦争に参加する魔術師の縁者として、闘争に臨む覚悟は既にある。 なんとなれば、元々聖杯戦争に参加していたのだ。状況は変われど、方法そのものに変化はない。 考えるべきは、闘うのか、闘わないのか。前進する理由と後退する理由、どちらが大きいか。 そして……考えるまでもない、後退は却下だ。 ここからどうやって冬木に戻るか現状では不明であるし、何より冬木に戻っては確実に失うものがある。 切嗣は底知れない敵である言峰綺礼に付け狙われ、舞弥はライダーとの絶望的な交戦に臨んでいる。 アイリスフィールが干渉しようとしまいと、あの二人が直面する危機を回避することは出来ない。 であるならば、一時彼らと離れることとなっても、ここで闘うことが結果的には最善となるかもしれない。 この地で聖杯を手に入れ、切嗣の願いを叶える。そして冬木に戻り、切嗣と舞弥を救い、ひいてはイリヤスフィールを待つ運命を変える。 それらを為せるのは、冬木ではなくこのゴッサムシティの聖杯戦争を於いて他にない。 アイリスフィールは一つ息を吐き、セイバーに向き合った。 「……いいえ、違う。私には聖杯を得なければならない理由がある。 切嗣、イリヤ、舞弥さん……私の大切な人たちのために、叶えたい願いがあるの。 セイバー、あなたは、私に手を貸してくれる?」 「わかった。一緒に闘おう」 至極あっさりと、セイバーはアイリスフィールの申し出を受け入れた。 その瞳に迷いはない。為すべきと感じたことを為す、そんな確信に満ちている。 「いいの? 私はあなたのことをまだ何も知らないし、あなただって私のことも何も知らないでしょう」 「さっきの夢で、マスターが悪い人じゃないってわかった。それだけで十分だよ。 父さんと、母さんと、子どもと……家族が一緒にいられるなら、それはとても良いことだと思う。 その願いを守るためなら、おれは闘える」 このセイバーに含むものなどない。知り合って十分と経っていないのに、何故かそう断言できる。不思議な魅力を放つ少年だった。 サーヴァントである故か、あるいは持って生まれた魂の色、資質なのか。 娘よりやや年上の、並んで歩けば親子のように見られるかもしれないこの少年が、とても頼もしく思える。 「私はアイリスフィール・フォン・アインツベルン。長ければアイリと呼んでちょうだい。 セイバー、あなたの名前も……真名を聞いてもいいかしら」 サーヴァントにとって、真名は何よりも秘匿するべき情報。それは己のマスターであっても例外ではない。 マスターの権限を用いれば問わずとも知れる情報ではある。しかしそれを問うこと、答えること、それ自体が信頼の形になる。 「おれはダイ。みんなには、勇者ダイって呼ばれてたよ」 やや照れくさそうに笑うセイバー――ダイ。 アイリスフィールは差し出されたダイの手を取り、これから始まる闘いの日々に思いを馳せた。 【クラス】 セイバー 【真名】 ダイ@ドラゴンクエスト ダイの大冒険 【パラメーター】 筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:D 幸運:B 宝具:A+ 筋力:A+ 耐久:A+ 敏捷:A+ 魔力:D 幸運:B(『双竜紋』発動時) 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 対魔力:D(A) 一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 『竜闘気』を発動することでランクが上昇、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。 騎乗:- 竜の騎士と人の混血であるダイが竜を駆って活躍したという逸話は無い。そのため騎乗スキルを持たない。 【保有スキル】 闘いの遺伝子:EX 歴代の竜の騎士が積み重ねてきた膨大な戦闘経験の結晶。Aランクの「直感」「心眼(真)」の複合スキル。 たとえダイが初めて見る攻撃であっても、過去の騎士たちの経験と照らし合わせることで瞬時に本質を見切り、対処法を編み出すことが可能となる。 呪文:D 火炎、氷結、真空、閃熱、爆裂系統の中級呪文、電撃系統の下級呪文を使用可能。 本職の魔法使いと賢者がパーティにいたこともあり、ダイが使用できるのは攻撃呪文に偏っている。 このスキルは魔力から生み出される現象のため、対魔力によって打ち消される。 アバン流刀殺法 種別:対人剣技 最大捕捉:1人 かつて魔王を打ち倒した「勇者」にして、「勇者の家庭教師」アバンによって開発された剣技。 「地」「海」「空」の三つの技を極めることで、「大地を斬り海を斬り空を斬り、そして全てを斬る技」アバンストラッシュを放つことが可能となる。 ダイは闘いの中でこの剣技を磨き上げ、魔法と組み合わせる「魔法剣」を編み出した。 大地斬…鉄や鋼など強固なものを力で叩き斬る「地」の剣。 海破斬…炎や水など形なきものを速さで斬り裂く「海」の剣。 空破斬…心眼で敵の弱点を捉え、光の闘気で悪の闘気を滅する「空」の剣。 アバンストラッシュA(アロー)…闘気を衝撃波のように飛ばして攻撃するタイプ。威力が控えめな反面、離れた敵を攻撃できる上に連射が効く。 アバンストラッシュB(ブレイク)…闘気を纏った武器で相手を直接攻撃するタイプ。威力に優れる反面、連射はできず、敵の懐に飛び込むため捨て身の技になる弱点もある。 アバンストラッシュX(クロス)…Aタイプが着弾する瞬間Bタイプを放ち、敵の体の上でX字に交差させるタイプ。動く敵に当てるのは至難の業だが交差点の威力は通常タイプの5倍以上。 ライデインストラッシュ…Aタイプに電撃呪文ライデインを組み合わせたタイプ。ダイが単体で使える技の中では最強の威力。 ギガストラッシュ…Bタイプとギガデインを組み合わせたダイ最強の技。ただしダイは『ダイの剣』の鞘を用いなければギガデインを使用できないため、発動には10秒の時間が必要となる。 【宝具】 『ダイの剣』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 魔界の名工ロン・ベルクによって、世界でただ一振り「ダイのために」生み出されたオリハルコン製の剣と、その対となる鞘。 言葉を発することはないが、主であるダイを時に諌め時に護るなど固有の意志を持つ。 オリハルコンは神々が創った金属とされており、地上最硬の硬度を持つ。ヒビ程度の破損なら自己修復する。 真名開放の効果は呪文強化。呪文を纏わせた魔法剣を鞘に収め10秒経過することで、その呪文を最上位級にまで昇華させることが可能となる。 『双竜紋』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:10人 拳に「竜の紋章」が現れることで発動、ステータスを大きく上昇させるオンオフ式の常時発動宝具。 竜の騎士が持つ人の心、魔族の魔力、竜の力が一体となって生まれる闘気「竜闘気(ドラゴニックオーラ)」を開放する。 通常の竜の騎士は額に紋章を宿すが、ダイは生まれつき持っていた自分の紋章と父バランから受け継いだ紋章を両拳に宿している。 ほとんどの攻撃呪文を無効化、肉体を鋼鉄以上の硬度に強化、闘気の噴射による高速移動など、攻防速を極める。 さらに『ダイの剣』と組み合わせることで通常攻撃が常時「闘気剣」となり、攻撃力が倍増する。 竜闘気を収束させレーザーのように放つ「紋章閃」も使用可能となる。 なお、竜闘気を全開にした状態では、『ダイの剣』などオリハルコン製でなければ武器が耐えられず燃え尽きてしまう。 『竜闘気砲呪文(ドルオーラ)』 ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:10-500 最大捕捉:500人 竜闘気を極限まで圧縮し、竜の口を模して組み合わせた両掌から放つ竜の騎士最大最強の技。 闘気を圧縮する際に魔力を用いるものの、本質的には闘気を放つ技であるため対魔力では無効化できない。 『双竜紋』開放時でなければ発動できず、魔力消耗が非常に大きい。一度の使用で全魔力の八割を消費する。 『竜魔人』 ランク:- 種別:- レンジ:- 最大捕捉:- 大魔王バーンとの決戦時、ダイが両拳の紋章を再び額に戻し一つとすることで発現した、竜の騎士の最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)。 強大な力を持ちつつも唯一ダイが持ち得なかった「敵への殺意」を備え、肉体と闘気が爆発的に強化される。 もともと竜魔人級の力を持っていたダイが更に強くなる形態であるが、力を追い求めるあまり人の心を忘れた姿でもある。 そのため、サーヴァントとして召喚されたダイはこの姿を忌み、自らの意志で宝具を破棄している。 この宝具を使用できるのはバーサーカーとして召喚されたときのみ。その場合はあらゆるパラメータが測定不能かつ制御不能、文字通りの魔人と化すだろう。 【weapon】 『ダイの剣』 『パプニカのナイフ』×2 ダイがパプニカの王女レオナから下賜された王家の宝剣。切れ味はいいが、『双竜紋』と併用すると燃え尽きてしまう。 【人物背景】 かつて地上が悪によって乱されたとき、神々は秩序の守護者として人・魔族・竜の三者の力を集め「竜の騎士」を生み出した。 ダイは「竜の騎士」バランとアルキード王国の王女ソアラとの間に生まれた「竜の騎士」と人間の混血児である。 出生後は両親と引き離され、魔物だけが暮らすデルムリン島に流れ着く。 やがて島を訪れた家庭教師アバン、無二の親友となるポップと出会い、魔王軍の脅威に脅かされる世界を救うため旅立つ。 魔物でありながら悪の心を持たない鬼面道士ブラスや他の穏やかな魔物に育てられたため、とても純粋な性格。 クロコダイン、ヒュンケルといった悪の心を持つ敵も、ダイと戦うことで正義の心に目覚め仲間となった。 宿敵ハドラーとは何度も死闘を重ねる内にお互いに尊敬の念が芽生え、父バランもダイとの闘いの末に人間への認識を改めるなど、その純粋さは多くの人の心に影響を与えた。 【サーヴァントの願い】 アイリスフィールが家族の元へ帰れるように、全力で守る。 【マスター】 アイリスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/zero 【マスターの願い】 聖杯を入手し、切嗣とイリヤが闘わなくてもいい世界を願う。 【weapon】 『貴金属の針金』 錬金術の媒介となる針金。魔力を通すことで自在に変形する。 『メルセデス・ベンツ300SLクーペ』 高級クラシックカー。排気量2,996cc、最高時速260km。 【能力・技能】 錬金術、治癒魔術、車の運転技術(免許未取得)。 【人物背景】 アインツベルンの手により第四次聖杯降霊儀式の聖杯の「器」として錬成されたホムンクルス。 「冬の聖女」ユスティーツァの後継機にあたり、また究極のホムンクルスの母胎となるべく設計されたプロトタイプでもある。 精霊に近い存在である上、誕生前から様々な調整を加えられており、魔術師としての能力は高い。 切嗣がアインツベルンに入るのとほぼ同時期に練成された。切嗣を夫として迎え、娘であるイリヤスフィールを儲ける。 第四次聖杯戦争では切嗣の代理でセイバーとともに冬木市に入り、表向きのマスターとして囮役となる。
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No. タイトル 登場人物 場所 作者 -013 ヤモト・コキ&ランサー ヤモト・コキ&ランサー(乃木園子) ◆ninjMGPkX6
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【マスター】 オズワルド・コブルポット@バットマン・リターンズ 【マスターとしての願い】 復讐 【weapon】 『蝙蝠傘』 武器はギミックを仕込んだ傘。 劇中ではマシンガンを仕込んだ物と、相手に催眠術をかける物、先端に刃を仕込んだ物が登場。 また、死の直前にバットマンを攻撃しようと手にしたのは、自身の選択ミスにより、何の機能もないただの傘だった。 【能力・技能】 特殊な技能は持たない。 作中では指令電波を出して無数のペンギンを操っていた。 【人物背景】 名家コブルポット家の長男として誕生。 だが、その凶暴さと奇妙な外見から、呪われた者かの様にとられる。 生まれてから数日後のクリスマスに、実の両親によって揺り篭ごと下水道に流された。 閉鎖された動物園で、置き去りにされたペンギン達に育てられ成長。 その後、奇形サーカスに入団するなどして仲間を増やしていき、地下の下水道を通じて犯罪を繰り返していく。 自分のアイデンティティを求めて、自らが率いるサーカス・ギャングを使った自作自演を行う。 赤ん坊を救ったヒーローとして地上に出て、ゴッサム・シティの市役所であらゆる戸籍記録を調べ上げる、自分の出自と本名を突き止める。 さらに名士マックス・シュレックの陰謀を嗅ぎ付けて彼と共謀、市長選に打って出る。 だが、他人から愛されたことのない事で、人の心を理解しきる事が出来ず、性格は悲しいまでに捻じ曲がっている。 自らの発言が元でバットマンに失脚させられる。 自分を簡単に見捨てたシュレック、愛され育つ全ての子供、バットマンに対する復讐を誓う。 戸籍記録を調べた際にリストアップしていた、自分とは正反対の両親と愛情に恵まれた長男を一人残らず部下に命じて誘拐させる。 シュレックに対しても彼の長男を拉致しようとする。 だが、シュレックの説得と彼に対する憎しみから双方を折衷する形でシュレックの長男は見逃し、シュレック本人を拉致した。 さらにロケット弾で武装したペンギン達を使ってバットマンを殺そうとする。 しかし、ペンギン達のコントロールを奪われた挙句逆に自分がロケット弾攻撃を受け、誘拐した各家庭の長男達も救出される。 自身も重傷を負う等全ては失敗に終わる。 最期は「氷水でもいいから…」と、喉の渇きを訴えたペンギンの最後の言葉を聞き届けたペンギン達に見取られ、池の中に静かに沈んで逝った。 その最期は、愛された事の無かった者ゆえの、何処かしら悲しく哀れなものであった。 【方針】 祝われなかったクリスマスに、イエスの遺した聖杯をぶちまける。
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少年は誓った。夢半ばで倒れた者達の無念を全て背負う、と。 少年は最強を目指す者。 しかしそれは武に敗れ狂気に堕ち、ただひたすらに魂を狩る鬼――鬼神ではなく。 武の道を進んだ先にある、武神。 少年は誓った。生者を殺す鬼の道ではなく、死者を生かす武の道を進む、と。 少年は武神を目指す者。 ◆ ◆ ◆ 夜のゴッサムシティの空を一人の少年が駆ける。 ビルからビルへ、屋上から跳んでは軽々と次のビルへ乗り移り、傍から見れば到底人の所業とは思えない動きであった。 少年が下を見下ろすと、ゴッサムシティの都会から発せられる光が夜空を照らしており、まだ昼だと錯覚しそうになる。 下の車道を行き交う車が光りの点となって少年の瞳に移った。 高みから見たゴッサムの夜景には木々が生い茂る自然とはまた違う、アメリカの都会ならではの荘厳さがあった。 少年は周囲の中でも一際高いビルの中腹へ乗り移り、そこから頂上まで駆け上る。 そして眼下に栄えるゴッサムを一望して少年は、 「ひゃっはぁああ!!」 と高らかに叫んだ。 「へへ、どいつもこいつも豆粒みてェだ」 少年は自分が大物だと言わんばかりにゴッサムを見下ろす。 上空であるからか、その身体には風が吹き付け、忍装束めいた服装と星形に尖った髪型が揺れる。 彼の名はブラック☆スター。冗談抜きで神を超えることを目指す武人。 しかしそのための努力は惜しんでおらず、先ほどの人間離れした動きも努力の賜物である。 「今、俺様はこの街の誰よりも上にいる。俺様がBIGな証だな。どんなヤツだろうと片っ端からぶっとばしてやる」 「――はっはっはっ!言うではないか、坊主!何者にも恐れずに挑む者こそ余のマスターに相応しい!」 ブラック☆スターの背後に、轟音と共に二頭の気性の荒そうな牛が牽引する戦車が降り立つ。 それを操る者こそがブラック☆スターのサーヴァント、ライダー。 真名をアレキサンダー大王、もといイスカンダルといった。 「当たり前だ!俺は神を超える男だからな!」 そう言ってブラック☆スターは「ひゃっはっはっは☆」と笑う。 「うむ!今一度ライダーのクラスを得て現界したが、此度はゴッサムシティなる都市か。ここはあの難敵クリントンがいる国。そして何よりも他の英雄がこれでもかと集うと言う!そう思うと一層、胸が高鳴る!」 ライダーは戦車から降り、ブラック☆スターの隣に立つ。 ブラック☆スターに比べて遥かに身長が高いライダーから見るゴッサムシティはもう少し広く見えた。 ライダーは冬木の第四次聖杯戦争にて召喚されたことがある。 その戦場で現代を満喫し、違う時代の英雄と決闘し、ウェイバーという新たな盟友もでき、力の限り駆け抜けた。 冬木での聖杯戦争ではサーヴァントは7騎までと決まっているが、 この電脳空間での聖杯戦争は召喚されるサーヴァントの数に限りがないという。 そのこともあって、ライダーは今まで以上に他の英雄との邂逅が待ち遠しかった。 「ああ。やるからには俺達が一番目立たねぇとな。例えサーヴァントだろうが真っ向から挑んでやる。…椿がいなくてもな」 いつも傍にいるパートナー・中務椿がいないことに少し寂しく思いながらも、ブラック☆スターは自らを奮い立たせる。 ブラック☆スターは死神武器専門学校――通称・死武専の武器職人だ。 武器に変身することができる人間・魔武器の中務椿とペアを組み、お互いに信頼し合っていた。 ブラック☆スターがここに来た発端は、死武専のある任務中のことだ。 どうやら派遣先の遺跡に魔道具があるらしく、それの回収を目的とした任務だった。 椿と共に目的の物を探している途中、ブラック☆スターはそれを見つけた。 シャブティという変な人形。 目的とされる魔道具かと思いブラック☆スターがシャブティに触れた途端。 ブラック☆スターの身体が消え、武器化したままの椿が取り残された。 その瞬間から、ブラック☆スターはゴッサムシティへ飛ばされたのだ。 本来、武器職人はパートナーの魔武器がいないと大きく弱体化する。 ブラック☆スターは持ち前の戦闘能力である程度は戦えるとはいえ、武器――椿がいないとなるとやはり弱体化は免れない。 正直、ブラック☆スターが勝つことは難しいであろう。 …それでも、ブラック☆スターは進まなければならない。 「……ライダー。俺は聖杯なんて別に欲しくない」 ブラック☆スターは、左手で肩を押さえながら言う。 そこには星形の刺青と、その上に痛々しいまでに刻まれた傷痕があった。 ライダーはゴッサムシティの夜景を見ながら静かに聞いていた。 ◆ ◆ ◆ 死武専と敵対する組織・アラクノフォビアの本拠地のババ・ヤガー城攻略作戦にて、 ブラック☆スターはある男と死闘を繰り広げた。 その男の名はミフネ。 99個分の強靭な魂を持ち、ブラック☆スターは一度惨敗を喫している。 結果からいえば、辛くもブラック☆スターの勝利に終わった。 全てを捨て、互いに死を覚悟上での壮絶な武人の決闘であった。 ブラック☆スターの肩にある傷はその時につけられたものである。 そして、彼はその傷にかけて改めて誓ったのだ。 強さを求めて散っていった者達の無念を背負い、「武神」になると。 「俺は自分の力で武神にならないといけないんだ。聖杯なんてモンに頼ったら散っていった奴らを侮辱することになる」 「つまり、自分の力で夢を叶えることにこそ価値があると?」 ブラック☆スターはライダーの問いかけに頷く。 それはライダーも同じだ。 ライダーの聖杯にかける願いは、受肉。 この世界に再び一つの命として生まれ変わり、「自分の力で」世界を制服するためだ。 この少年もまた、ライダーのようにその身で己の限界を極め、神を超えようとしているのだろう。 「願いがない代わりに…俺は見てみたいんだ。ここって色んな世界に繋がってんだろ?強い奴だっているはずだ。そいつらと戦ってみたい」 「……ふははははっ!気に入った!」 ライダーはブラック☆スターのツンツンと尖った頭を押し付けるようにして撫でてから戦車に再び乗り込む。 ブラック☆スターから「撫でんじゃねェ!」と抗議の声が上がるが、聞いていない。 「そうとなったら出陣だ、坊主!貴様の望む好敵手を探しに行こうぞ!」 手綱を握り、ブラック☆スターを誘う。 ブラック☆スターはそれに応じて会心の微笑を浮かべながら「応ッ!」と返し、ライダーに続いて戦車に乗るのだった。 【クラス】 ライダー 【真名】 イスカンダル@Fate/Zero 【パラメータ】 筋力B 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具A++ 【属性】 中立・善 【クラス別スキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。 ただし、竜種は該当しない。 【保有スキル】 神性:C 明確な証拠こそないものの、多くの伝承によって最高神ゼウスの息子であると伝えられている。 カリスマ:A 大軍団を指揮する天性の才能。 Aランクはおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。 軍略:B 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 【宝具】 『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人 「神威の車輪」による蹂躙走法。『神威の車輪』完全解放形態からの突進。雷気を迸らせる神牛の蹄と車輪による二重の攻撃に加え、雷神ゼウスの顕現である雷撃効果が付与されている。 猛る神牛の嘶きは通常使用時の比ではなく、静止状態から100mの距離を瞬時に詰める加速力を持つ。 ・神威の車輪(ゴルディアス・ホイール) ゴルディアス王がオリュンポスの主神ゼウスに捧げた供物であったものをイスカンダルが自身の佩刀「キュプリオトの剣」で繋いでいる紐を断ち切って自らのものとしたというエピソードの具現。 彼がライダーたる所以である、二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引する戦車(チャリオット)。 地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能。神牛の踏みしめた跡にはどこであれ雷が迸る。 キュプリオトの剣を振るうと空間が裂け、どこであろうと自在に召喚できる。 戦車は各部のパーツを個別に縮小・収納が可能で、走破する地形に合わせた最適な形態を取ることが出来る。 御者台には防護力場が張られており、少なくとも血飛沫程度なら寄せ付けない。 地上で通常使用した場合の最大速度は約時速400Kmほど。 真名解放無しでも対軍級の威力・範囲を持つ。 下記の『王の軍勢』と同時使用することもできる。 『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』 ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 召喚の固有結界。ライダーの切り札。 展開されるのは、晴れ渡る蒼穹に熱風吹き抜ける広大な荒野と大砂漠。 障害となるものが何もない地形に敵を引きずりこみ、彼が生前率いた近衛兵団を独立サーヴァントとして連続召喚して、数万の軍勢で蹂躙する。 彼自身は魔術師ではないが、彼の仲間たち全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するため固有結界の展開が可能となっている。 要は、生前の軍団を丸ごと召喚・復活させる固有結界。 時空すら越える臣下との絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。 征服王イスカンダルの持つカリスマ性を最大限に具現化したものであり、召喚される中にはライダー本人よりも武力に優れた者や、 一国の王としてBランク相当のカリスマを具える者も複数いるらしい。 これは彼が生前、個人として武勲を立てた英雄ではなく、軍勢を指揮して戦った英雄であることに由来する。 召喚された臣下はそれぞれ英霊として座にあるサーヴァントであり、全員がE-ランクの「単独行動」スキルを持つためマスター不在でも戦闘可能。 なお、聖杯戦争のルールに従って召喚されているわけではないのでクラスは持っていない。 また、ライダーの能力の限界として、臣下が自身の伝説で有しているはずの宝具までは具現化させることはできない。 一度発動してしまえば近衛兵団はライダー曰く「向こうから押しかけてくる」ほか結界の維持は彼ら全員の魔力を使って行われるため、 展開中の魔力消費は少なく済む。 ただし、最初に彼が『英霊の座』にいる軍勢に一斉号令をかける必要があるため、維持は簡単でも展開そのものに多大な魔力を喰う。 また、軍勢の総数が減るに従って負担が激増していき、過半数を失えば強制的に結界は崩壊する。 本来、世界からの抑止力があるため固有結界の中にしか軍勢は召喚・展開できないが、 一騎程度であれば結界外での召喚や派遣も可能。 【weapon】 キュプリオトの剣 【人物背景】 マケドニアの覇者、征服王イスカンダル(日本で一般に言うところのアレキサンダー大王、またはアレクサンドロス3世)。 大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。 他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。 征服先で略奪を行ってきた出自の為か盗癖がある。 世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論とする。 【サーヴァントとしての願い】 受肉し、世界を征服する。 【マスター】 ブラック☆スター@ソウルイーター 【マスターとしての願い】 ゴッサムシティにどんな奴が来ているのかを見てみたい 聖杯に興味はなく、武神になるという夢は自分で叶える 【weapon】 武器(中務椿)はいないので特になし 【能力・技能】 持ち前の軽技と突出した戦闘能力 体術はもちろん、パートナーの椿と共に戦ってきたことで様々な暗器と刀の扱いにも優れている。 死武専の職員からは「死武専最強」のお墨付きを貰っているほど。 気配遮断 暗殺者として気配を殺すことができる。 ただし、性格上隠密行動をするのは難しく、今まで暗殺に成功したことがない。 「魂の波長」を攻撃として打ち出す能力 ブラック☆スターの魂の波長を敵へ直に打ち込む。 鎧などの硬い遮蔽物を無視して直接体内にダメージを与えることができる。 耐久無視攻撃。 【参戦時期】 少なくともミフネ戦(3回目)以降 【人物背景】 死武専に所属する武器職人。 殺し屋集団・星一族の生き残りであり、赤ん坊であった頃に死神様によって保護され、死武専に入った。 唯我独尊な目立ちたがり屋で、どこまでも明るくポジティブであり、細かいことは気にしない。 暗殺術の使い手であり、忍者的な要素も強い暗器職人であるにもかかわらず、我が強く何にでも一番になりたがるうえ、とにかく目立ちたがる。 そのせいで、任務よりも目立つことに気を取られてしまい、当初はつねに赤点の落第候補生であった。 短気で喧嘩っ早くもあり、何かにつけて勝負を持ちかける。 そして絶対勝とうとするうえ、負けを認めようとしない意固地な一面もある。 将来は神になることが目標であり、そのために日夜、我が道を突き進んでいる。 そのため、自身の目標のための努力は惜しまず、とことんまで追求する努力家でもある。 また、情に厚く、絆や約束を大切にする人情家でもあり、仲間のために命を賭けることを惜しまない気風の良さもある。 【方針】 他の主従、特に自分より目立っている者へ勝負を吹っ掛けにいく。
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「お嬢、お勤めご苦労様でした!!」 「お嬢、今日も素敵でした!」 「おう、今日もうちのLIVE見に来てくれてありがとうな!」 赤い髪の少女が黒塗りの高級車の後部座席から降りる。 今日も地元での凱旋公演を終え、ホテルの代わりに実家に帰る。 先程、プロデューサーの許可もちゃんと取った。 そして、組の黒い服を着た若い衆達に迎えられる。 約数十人にほどに頭を下げられ、少女はその間を歩いていく。。 ゴッサムシティの西地区でかなり有名なマフィアファミリー『村上組』。 その組長をしている自分の父親に話をして、赤髪の少女『村上巴』は歩いていく。 長い廊下を歩いていく。 アイドルとしてデビューし、親元を離れて数か月。 久しぶりの帰ってきた実家だから安心感がある。 そして、自分の部屋に着いた。 服をいつもの刺繍入りのスカジャンに着替える。 ――――そこでふと感じた違和感。 「いつから村上組はニューヨーク・マフィアなんぞに成り上がったんじゃ?」 違和感が強くなった時に全てが鮮明になった。 少女が全てが偽りだと気付いた。 LIVEステージも、プロデューサーも、組の若い衆も、父親でさえ。 そう、彼女が思い出すのも一瞬だった。 「ゴッサムシティのマフィアファミリー『村上組』っていうのもなんかおかしいっと思ったけん…… ……何が実家のような安心感じゃ! ああ、胸糞悪……」 ベッドに顔を埋め、足をバタバタと動かす。 しばらくして、動きを止めて、気持ちを落ち着ける。 まずは本棚にあった漫画雑誌を重ねて衣服の下に仕込む。 元の世界の若い衆が危険な場所に行くとき、大体こういうことをしていた。 次に机の引き出しの中を漁る。 こんなこともあろうかとチャカ……もとい拳銃を一挺ほど隠しておいたのが、幸いした。 「タマも入っとるな……あくまでも護身用じゃ護身用……」 そう、巴は自分自身に言い聞かせる。 「うちは帰るんじゃ……本当の場所に……!」 13歳。 まだ中学生である。 しかし、それでも多くの修羅場(ステージ)を経験してきた。 だが、このような異常事態は巴にとって生まれて初めてである。 「なんじゃこれ……?」 拳銃の近くに『何か』あった。 巴が手にしたソレは――――シャブティだった。 次の刹那、シャブティは別のものに変わった。 「……白い侍……?」 「我が名はセイバー……」 巴の目の前には白い仮面と大柄の体躯に、巴の身の丈以上の長さ日本刀。 そして、何よりも得体のしれないほどの迫力を感じる。 「なんじゃお前は!? どっから入ってきた!? 敵か!? 敵ならどっからでもかかってき!」 「……? ……心配するな、私は貴行の敵ではない」 「信用できんのう!」 拳銃をセイバーと名乗った男に向ける。 しかし、目の前のセイバーは全く動じない。 「撃つぞ!」 「構わんが?」 「うちは本気じゃ!」 「ほう、ならば試すがいい」 ……パァン、と音と同時に銃弾が放たれた。 巴は銃の反動で手首に鋭い衝撃が走る。 「構わんと言ったが本当に撃ってくるとはな」 「!?」 驚愕。 巴が放った弾丸をセイバーの手で掴まれていた。 「このバケモンが……!」 「化け物ではない……サーヴァントだ」 「は? 鯖じゃと?」 「鯖ではない、サーヴァントだ……落ち着け」 そこでセイバーによって巴は聞かされる。 聖杯について。 聖杯戦争について。 その他色々……だが。 「なんじゃそれは?」 「貴行には叶えたい願いはないのか?」 「うちは聖杯なんてチャラチャラしたもん、興味ないんじゃ。 うちは元の世界に帰れればいい。それでええなセイバー!」 「それでいい……私も聖杯――偽りの奇跡など要らぬ。 ……それに貴行はまだ少女だ、未来がある」 「……ガキ扱いするな、このお面野郎が……!」 「私はお面野郎ではない」 「だったら、アンタの本当の名前はなんなんじゃ? 『セイバー』ゆうのも本名なわけないじゃろ?」 「………………」 しばらくの沈黙。 そして―――― 「我は空(クウ)、我は鋼(コウ)、我は刃(ジン)…… 我は一振りの剣にて全ての『罪』を刈り取り『悪』を滅する…… 我が名は――――セイバーのサーヴァント・ハクメン!」 【クラス】 セイバー 【真名】 ハクメン@BLAZBLUE 【ステータス】 筋力:A 耐久:A 敏捷:C 魔力:B 幸運:C 宝具:A 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:C 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:E 申し訳ない程度のクラス別補正の騎乗スキルである。 【保有スキル】 秩序の力:- 世界の脅威に対抗する力。 その力の源は「絶対的な意志」であり、『事象干渉』すら跳ね除ける力がある。 【宝具】 『虚空陣』 ランク:A 種別 対人宝具 レンジ 1~10 最大捕捉 1 ハクメンが使う剣技の総称。 『スサノオユニット』 ランク:A 種別 対界宝具 レンジ - 最大捕捉 - 強大な力を持つ三輝神のひとつで、ハクメンの体そのもの。 【weapon】 『斬魔・鳴神』 野太刀の形をした非常に長い刀身の刀。ある程度の魔術を無効化する能力を持つ。 【人物背景】 むかしむかし まっくろな怪獣が現れました。 怪獣はとてもつよく しかも みんなをたべてしまいます。 こまった人たちは 一生懸命闘いましたが 怪獣はとても強く、だれも勝てません。 みんながこまりはてた その時 しろいお侍さんが5人のなかまをつれて みんなのまえにあらわれました。 しろいお侍さんたちはとってもつよく とうとう怪獣をたおしてしまいました。 そしてしろいお侍さんはみんなにいいました 『もうわるいことをしてはだめだぞ』と ふしぎです 悪いのは怪獣なのに おこったみんなは しろいお侍さんを まっくろな扉の中にとじこめてしまいました。 けれど ほんとうは 悪い蛇さんがだいたい悪いんだ ほんとだよ。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯の破壊及び敵を滅する。 【マスター】 村上巴@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 元の世界に帰る。 【weapon】 特になし……? 【能力・技能】 アイドルとしての才能。 【人物背景】 アイドルマスターシンデレラガールズに登場する任侠アイドルである。 親が彼女に強要したからアイドルになったという経緯があり、 本人はチャラチャラしてるからやりたくなかったと言っている。 ただ、親のワガママにうんざりしながらも顔を立てるためにアイドルを始めたり、 辞めたらプロデューサーに迷惑がかかると言って活動を続けるあたり、非常に義理堅い子。 【方針】 元の世界に帰る方法を探すかのう。 ただなぁ……売られた喧嘩は絶対に負けん。それがうちのモットーじゃけん。
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一日目(12/21)の脱落者 二日目(12/22)の脱落者 三日目(12/23)の脱落者
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【CLASS】 セイバー 【真名】 グリムジョー・ジャガージャック 【出典】 BLEACH 【属性】 混沌・悪 【ステータス】 筋力:C 耐久:B 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:C 宝具:B+ 筋力:B 耐久:B 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:C 宝具:B+(宝具解放時) 【クラス別スキル】 対魔力:C 魔術に対する守り。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。 大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:C 騎乗の才能。大抵の乗り物を人並み以上に乗りこなせる。 【固有スキル】 十刃:A 虚(ホロウ)が仮面を剥ぎ、死神の力を手にした種族『破面(アランカル)』。その中でも指折りの戦闘力を持つ者に与えられる称号。 虚の技能である「虚閃(セロ)」という光線、死神の斬魄刀と能力解放を模した「帰刃(レスレクシオン)」、 他に破面の技能である高速移動「響転(ソニード)」や感知能力「探査回路(ペスキス)」、身体特徴である外皮「鋼皮(イエロ)」、 虚閃の派生型として高速光弾「虚弾(バラ)」や強化型虚閃「黒虚閃(セロ・オスキュラス)」など多彩な能力を保持する。 その他、神性を持つ相手に追加ダメージ判定を行う。相手の神性が高ければ高いほど成功の可能性は上がる。 また魂を喰らう種族であるため、魂喰いによる恩恵が通常のサーヴァントより大きい。 戦闘続行:A 名称通り戦闘を続行する為の能力。往生際が悪い。 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦いを止めない。 闘争本能:A 自身の性格、及び司る死の形が『破壊』である事に由来するスキル。 自分が強敵と見なした人物と戦闘を行う場合、魔力消費が軽減される。 また、戦闘時にはBランク相当の『心眼(真)』と『勇猛』のスキルを獲得し、 更に全力で挑むに相応しいと認識した相手の場合には、これらのスキルが1ランク上昇する。 【宝具】 『豹王(パンテラ)』 ランク:B 種別:対己宝具 レンジ:1 最大補足:1 破面の刀剣解放を宝具と見なしたもの。 斬魄刀に封じた虚本来の姿と能力を解き放つ。解号は「軋れ」。 額に仮面が形成され、外見も獣人の如く変化する他、各種ステータスが上昇する。 肘の装甲の隙間からトゲ状の弾を発射でき、凄まじい音圧の雄叫びを発生させる事も可能。 『豹王の爪(デスガロン)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:30 宝具『豹王』解放時に限り使用可能な宝具。 セイバーの最強の技にして最大の攻撃手段。 両の爪から霊圧で十本の巨大な霊圧の刃を創り、敵を切り裂く。 発動には膨大な量の魔力が必要となるものの、その破壊力は絶大なものとなっている。 【weapon】 『斬魄刀』 通常時に装備している刀。武器であると同時に、宝具解放のキーアイテムとしての側面も持つ。 【サーヴァントとしての願い】 存分に闘う。
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黒い雲は夜の闇を包み込み、街並みに一層の影を落としている。 まるでこの町の暗部を写し出したかのような曇空を、浮浪者はただ呆然と眺める。 小汚い服を身に纏った浮浪者は窶れた表情で街並みを見上げ、天を仰ぎ続ける。 何となしに空を見上げた浮浪者の視界に入ったのは、未だ明かりが灯されている一軒の高層ビルだ。 近年になって急速に勢力を成長させているという大企業。 何度か黒い噂を聞いたこともあったが、いずれも数日程度でピタリと耳にしなくなった。 まるで何かの力で揉み消されたかのように。 空へと向かって聳え立つ勝者の牙城を恨めしそうに見上げる。 地獄で這い回る鼠は、天の住人への妬みを胸に募らせる。 自分も金さえあれば。権力さえあれば。 無謀な野心を灯しかけた浮浪者は、すぐに視線を落としその場からそそくさと歩き出す。 どうせ叶いもしない願いを抱いた所で無駄だ。 自分は所詮社会のクズなのだから。 身の丈以上の幸福を望んだ所で、世界は変わるはずもない。 惨めな思いを抱く浮浪者は、高層ビルから目を逸らすようにその場を去っていく。 綺麗事で塗り固められた社会も、裏では溝に塗れている。 濁り切った暗部の闇を覆い隠すように、煌びやかな光は聳え立っているのだ。 この世界の構造は至極単純なものである。 力ある者が力なき者を統べる。弱者は奪われ続け、権力者が富を食い荒らす。 貧しき者は薄汚れた路頭で這い回り、その遥か彼方で一握りの豪勢な権力者達が覇権を競い合う。 世界は決して平等ではない。決して美しいものではない。 虐げられる者がいれば、当然支配する者も存在するのだ。 ゴッサム・シティは余りにも純粋な『人間の世界』と言えるだろう。 穢れ切った醜い欲望が下水から湧き出し、街には悪徳が跋扈する。 そこに正義は存在せず、救いさえも在りはしない。 あるのはただ社会というヒエラルキーだけ。 野望に浸かり切った権力者達が力と富を独占し、その下で弱者が喘ぎ続ける。 救いの無いマッポーめいた衆愚の街は、『人の支配する世界の在り方』を残酷と言える程に見せつけていた。 そんな街を見下ろすように、支配者は聳え建つ。 地を這う浮浪者が見上げた巨大企業の高層ビルは変わらずに君臨し続ける。 会社の名は『ネコソギ・ファンド』。この街に存在するメガコーポの一つだ。 ゴッサム・シティに本社を置く大企業であり、比較的浅い歴史でありながら勢力を大きく伸ばしている金融会社である。 その規模は街の覇権を握る世界的大企業・ウェイン産業に迫らんとする程だ。 他企業や有力マフィアとの癒着、株主としての権利を濫用した非合法行為。 それらの違法活動がこのネコソギ・ファンドを巨大企業へと成長させていた。 衆愚の街に於いて、ネコソギ・ファンドは確固たる強者として君臨していたのだ。 「ムハハハハハ!ムッハハハハハハハ!」 故に彼は笑う。 暗黒メガコーポを統べる男はブッダの如く高らかに笑い続ける。 ネコソギ・ファンド本社の最上階、社長室にて。 強大な権力と富を握り締める男は享楽に溺れる。 右手で摘んだオーガニック・トロ・スシを一気に二つ口に運び、豪快に喰らう。 白人の豊満な美女達を周囲に侍らせ、堕落の限りを尽くす。 彼こそがネコソギ・ファンドの敏腕社長、ラオモト・カン。 欲望に溺れた俗物でありながら優れた政治力と豪腕な経営能力を兼ね備える怪物。 人を超越する力を持つ半神的存在『ニンジャ』。 そして──── 「あらあら、お楽しみのようでしたわね」 ────彼もまた、ゴッサム・シティを舞台にした聖杯戦争に誘われしマスターなのだ。 美女を侍らせスシを喰らうラオモトの前に、突如として一人の女性が姿を現す。 青い髪を持ち、仙女を思わせるような姿をした女性はラオモトに礼儀正しく一礼をする。 「只今戻りましたわ、マスター」 「ムッハハハハ!待ちくたびれたぞキャスター=サン!」 オチョコに注がれたサケを飲み干し、ラオモトは己の従者へと眼を向ける。 ゆったりと顔を上げたキャスターはふっと僅かな微笑を浮かべて口を開く。 「報告を述べさせて頂きますわ。件の調査地域で……幾つか、サーヴァントの気配を感じ取れました。 私以外にも既に何体かサーヴァント共は召喚されているものかと」 キャスターは淡々と報告を述べる。 彼女はラオモトより特定の地域の偵察を任されていたのだ。 帝王たるラオモトは無闇に動くことを良しとしない。 故に手足となるサーヴァントを使役し、調査に赴かせていたのだ。 「それで、そのサーヴァントとやらは見つけたか?」 「いえ、見つけたのは痕跡のみですわね。ですが、魔力の集中している箇所は見受けられました。 そこを重点的に調べれば、他のマスターやサーヴァントの目星は付くかと」 サーヴァントそのものは捕捉出来ず。 しかし、サーヴァントの魔力の残痕は幾らか感知出来た。 ある程度魔力が集中している箇所も発見している。 キャスターは一応の成果を出していたのだ。 「―――――で、報告はそれだけか?キャスター=サン」 しかし、ラオモトは念を押すように問いかける。 キャスターが述べたのは『サーヴァントの気配を感じ取れた』という程度のつまらぬ報告。 サーヴァントやマスターの捕捉を望んでいたラオモトにとっては拍子抜けの結果でしかない。 不満げに鋭く眼を細め―――――鋭い視線によるニンジャの気迫を曝け出す。 ラオモトはキャスターを試すかのように、彼女への威圧的なアトモスフィアを剥き出しにしたのだ。 「アイエッ」 ラオモトのジゴクめいた気迫に間近で晒された美女達が腰を抜かす。 彼はキャスターに対しほんの一瞬だけ気迫を向けたのみ。 しかしそれは美女達が腰を抜かすには十分すぎる程の禍々しき威圧感だった。 恐怖を煽られしめやかに気絶する美女達を尻目に、キャスターは僅かな微笑を浮かべ。 「申し訳御座いませんマスター、此度の報告は以上です」 ラオモトの気迫に恐れることも無く、礼儀正しくオジギをした。 怖じるような態度も様子も見受けられない。平常そのものだ。 キャスターはそのまま顔を上げ、言葉を紡ぐ。 「ですが、ご心配なく。貴方の期待が裏切られる事は決してありませんわ。 この私めは不老長寿、頭脳明晰、金剛不壊の仙人なのですから」 己の自信を見せつけるかのように、きっぱりとそう言い放つ。 その瞳に映るものは不敵なまでの自信。 その口元に浮かぶものは傲岸な笑み。 目の前の半神的存在――――ニンジャに気後れすることもなく、笑ってみせたのだ。 そんなキャスターの態度を目の当たりにし、ラオモトは無言で彼女を見据える。 ほんの僅かな沈黙が、場を支配した。 「ムッハハハハハハ!さすがはサーヴァント、女でありながら大した度胸よ!」 直後に哄笑が響き渡る。 キャスターの不遜な態度に対し、ラオモトが大口を開き嗤ったのだ。 普段ならばこのようなシツレイは許されるはずもなく、ケジメやセプクを免れなかっただろう。 しかし、ラオモトはキャスターを許した。 聖杯戦争においてサーヴァントは従者であり、自らにとっての貴重なウェポンだ。そう易々と傷付けるつもりは無い。 それに数々のニンジャやカチグミに畏怖の念を抱かれてきた己に対し、彼女は怖じる様子すら見せず不敵に笑ってみせたのだ。 故にラオモトは彼女に少なからず関心を寄せていた。 良いだろう、キャスター=サン。一先ずは貴様の能力を期待してやろう。 「口だけではないことを期待しているぞ、キャスター=サン! 成せば成る!引き続き調査を続けよ!ムハハハハハ!」 「仰せの通りに」 機嫌良くそう言い放つラオモトに、キャスターは再び礼儀正しく一礼をする。 そのままキャスターは霊体化をし、社長室から姿を消した。 ◆◆◆◆ ネコソギ・ファンド本社の屋上。 風に吹かれて青い髪と中華風のドレスを揺らし、キャスターは街並みを見下ろす。 夜になっても明かりは灯され、高層ビルが彼方此方に立ち並ぶ。 それらはキャスターにとって見慣れぬ世界だ。 かの為政者が支配していた時代の日本とも、幻想の楽園ともまるで違う。 文明は発展し、進化を遂げ、これほどまでの大都会を築き上げているのだ。 サーヴァントとしての知識で存在は知っているが、実際に目の当たりにしたのは初めてである。 キャスターはそんな都会に興味を抱いていた。 好奇心旺盛で自由奔放な彼女が、未知への興味を抱かぬ筈が無い。 なぜならば、彼女は邪仙なのだから。 キャスターのサーヴァント、「霍 青娥」は仙道を外れし仙人―――――邪仙である。 彼女に願いなどない。此度の聖杯戦争もちょっとした享楽のつもりで召喚へと応じたのだ。 本来、青娥は聖杯戦争に然程興味が無かった。 先に述べた通り暇潰し程度の思いで召還に応じたに過ぎず、聖杯に賭ける願いも「聖杯を手に入れたら折角だし受肉するのも悪くないかな」程度のもの。 その身を焦がす程の切実な願いでもないし、勝利にも特に固執はしていない。 しかし、キャスターとして召還された青娥はマスターに聖杯を捧げることを決意した。 奔放で気まぐれな邪仙は、己の主に忠誠を尽くすことを選んだのだ。 (やはり力も器も文句無し。あの御方の元に召喚されて正解だったわ) 自らのマスター、ラオモト・カンに想いを馳せる。 欲望にどこまでも純粋でありながら、大企業を纏め上げるカリスマ性と豪腕を備え。 更にはニンジャとしての圧倒的な力を持つ。 まさに超人と言ってもいい程の『帝王』だ。 聖杯戦争に赴いたのは正解だった。 あの主の下ならば決して退屈はしないだろう。 青娥は強い力に惹かれる性質を持つ。己の力を見せびらかすことを好む。 それらの欲望を満たす為に時の為政者に取り入り、陰で暗躍したこともあった。 そんな青娥が支配者にして強者であるラオモト・カンに引き寄せられるのは必然だったのかもしれない。 青娥はラオモトのカリスマ性に、力に惹かれていたのだ。 青娥はその胸に確かな期待を抱く。 この聖杯戦争は、きっと忘れられぬ享楽になるだろう。 絶対的な力を持つあの御方の下で戦えるのなら本望だ。 あの御方の為に聖杯を勝ち取ろう。万物の願望器を献上しよう。 まあ、負けたとしてもその時はその時だが。 (さ、存分に楽しませてもらうとしましょうか) 妖艶な笑みを浮かべた邪仙は大都会の闇の中へと姿を消す。 自らの主に聖杯を捧げるべく、己の好奇心を満たすべく、暗躍を再開したのだ。 【クラス】 キャスター 【真名】 霍 青娥(かく せいが)@東方project 【属性】 中立・中庸 【ステータス】 筋力D 耐久C 敏捷D 魔力B+ 幸運B 宝具C 【クラス別スキル】 陣地作成:E- 最低限の工房を作成可能。 とはいえ陣地とは名ばかりのもので、恩恵は微々たるもの。 まともな効果は期待しないほうがいいだろう。 道具作成:D 魔力を帯びた器具を作成可能。 魔術的なアイテムは作成できず、仙術に関連する薬や道具のみに限定される。 サーヴァントとしての制限が課せられている為、マスターを強化する程の練丹は作れない。 【保有スキル】 仙人:D- 仙術を操る不老長寿の存在。道(タオ)の体現者。 青娥は竹の棒を触媒に己の死を偽装して仙人へと転じた尸解仙(しかいせん)に分類される。 尸解仙は仙人の中でも最も格が低く、触媒として竹の棒を用いた者は尸解仙の中でも下位の存在とされる。 更に彼女は仙道から外れ、悪事を重ねることで力を高める邪仙へと落ちている。 練丹で頑強な肉体を獲得しており、通常の人間より傷つきにくい。 その他にも壁抜け、幻術、死体の使役を得意とする。 なおこのスキルのランクは仙人としての格を示すものであり、能力の優劣を格付けしたものではない。 話術:A 言論にて人を動かせる才。 詐略・口論・交渉など幅広く有利な補正が与えられる。 巧みな話術により他者を欺き、言いくるめることを得意とする。 無理非道:A 道理から外れ、奔放に暗躍する邪仙としての性質。 同ランク以下の精神干渉とバッドステータスをシャットアウトする。 更に隠密行動をしている際、実体化中でも他者から自身の存在を悟られにくくする。 幻想少女:- 幻想の楽園の住人。 重力を無視した飛翔が可能であり、更に魔力や霊力を弾幕として放つ能力を持つ。 ただし弾幕は対魔力によってダメージが軽減される。 命名決闘法を行う楽園の少女達にとっての基礎的な能力であり、ランクによる優劣は存在しない。 【宝具】 『壁抜けの鑿(リャオチャイチーイー)』 ランク:C 種別:対壁宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 青娥が髪に挿しているかんざし代わりの鑿(のみ)。 壁抜けの能力を持ち、壁を物理的に切り抜いて穴を開けることが可能。 穴は一定時間で消滅し、何事もなかったかのように壁が元通りになる。 ただし柔らかい壁に穴を開けることはできない。 サーヴァントは元々霊体化による物体透過が可能であり、わざわざ壁抜けの能力を使う必要は無い。 マスター等の他者を壁抜けで移動させる程度の使い道しかなく、宝具としての性能は貧弱。 その分魔力の燃費は非常に軽い。 『忠実な死体(トンリンキョンシー)』 ランク:D 種別:召喚宝具 レンジ:- 最大補足:- 生前に使役していたキョンシー「宮古 芳香(みやこ よしか)」を召喚する。 青娥の命令に忠実に従うが、記憶力に難があり何処か間が抜けている。 青娥の魔力の続く限り現界させることが可能で、後述の捕食スキルによって魔力を回復させることもできる。 ただし限定的な召喚である為に能力制限が掛けられており、霊体化や噛み付きによる他者のキョンシー化は不可能。 また芳香がダメージによって消滅した場合、復活させるには膨大な魔力が必要となる。 宮古芳香は以下のステータスを持つ。 《パラメータ》 筋力C+ 耐久D++ 敏捷E+ 魔力E 幸運E 《保有スキル》 幻想少女:- 重力を無視した飛翔が可能であり、更に魔力や霊力を弾幕として放つ能力を持つ。 ただし弾幕は対魔力によってダメージが軽減される。 主にクナイ型の霊力弾を放って攻撃する。 キョンシー:C 活動する死体。リビングデッド。 ゾンビに性質が似ているが肉体は腐敗しておらず、生前に近い姿をしている。 死体としての不死性を備えており、粘り強く戦うことが出来る。 ただし関節が固く、機敏な運動は苦手とする。 捕食:C 何でも喰う程度の能力。 生物や霊を喰らうことで傷の治癒と魔力回復が行える。 【Weapon】 なし 【人物背景】 「東方神霊廟」に登場した邪仙。 仙人になるべく修行を重ねた人間だったが、仙道から外れ邪仙へと堕ちている。 気まぐれで奔放、掴み所が無く非常に自己中心的。 自己顕示欲も強く、己の力を見せびらかすことを好む。 己の欲望を満たす為ならば他者を欺くことも厭わないが、特に大それた野望を持っている訳でもない。 善人には程遠く、かといって根っからの悪意を持つ訳でもなく、良くも悪くも自由人。 【サーヴァントとしての願い】 面白そうだったので召喚に応じた。 【方針】 聖杯戦争を気ままに楽しむ。 マスターの指示に従って行動。 【基本戦術、運用】 弾幕や肉体の耐久力によってある程度は戦えるが、基本的に直接戦闘は不得手。 『忠実な死体』で宮古芳香を召喚することで多少のカバーは出来るが過信は出来ない。 弾幕は対魔力の影響を受ける上に陣地の恩恵も殆ど期待できない為、特に三騎士との相性は非常に悪い。 しかし仙術によるサポート、話術スキルによる交渉や駆け引きに関しては優秀。 戦闘を避けつつ暗躍するトリックスターとしての立ち回りが要求される。 マスターの方が戦力として圧倒的に優秀である為、参謀や後衛として振る舞うことも得策。 【マスター】 ラオモト・カン@ニンジャスレイヤー 【マスターとしての願い】 聖杯による不老不死の獲得。 【weapon】 「ナンバン」「カロウシ」 ミヤモト・マサシが用いたとされるつがいの日本刀。 刃にカラテエネルギーを纏わせることでサーヴァントに干渉できる。 【能力・技能】 ニンジャとしての高い身体能力と相当の戦闘技術を兼ね備える。 マスターでありながらサーヴァントに匹敵する戦闘力を持つ。 半神的存在であるニンジャの力を備えたラオモトの攻撃には神秘が宿っており、サーヴァントに干渉することが可能。 更にラオモトは「ヨクバリ計画」による人体改造で七つのニンジャソウルをその身に宿している。 ただしソウルのジツ(特殊能力)を使い切ると一定時間そのソウルが休眠状態に陥るという弱点を持つ。 尤も通常時でもテレキネシスを補助として使用している描写があり、ある程度までならソウルの力を引き出さずともジツを使える模様。 七つのソウルのジツは以下の通り。 『ブケ・ニンジャ』 ラオモト・カン本来の憑依ソウル。 ヒサツ・ワザ「カラテミサイル」を持ち、体内のカラテエネルギーを光球へと変えて連射することが可能。 光球は敵を追尾し、高い物理ダメージの他にも熱や衝撃によるダメージを与える。 『イタミニンジャ・クラン』 打撃吸収の構えによって苦痛を力に変えられる。 多少のダメージならばこのジツで回復することが可能。 『コブラニンジャ・クラン』 蛇のように変形した瞳から、相手を即死せしめる強烈なフラッシュを発するフドウカナシバリ・ジツを放つ。 サーヴァントには効果が薄く、幸運判定または対魔力によって防御・回避が可能。 『サソリニンジャ・クラン』 サソリめいた構えから強力な対空キックを繰り出す。 『タナカニンジャ・クラン』 テレキネシス・ジツによる念動力を操る。 投擲した武器を再び手元に引き寄せたり、物体を宙に舞わせ放つなどの応用が可能。 『ビッグニンジャ・クラン』 凄まじい怪力を発揮し、驚異的な破壊力のビッグカラテを繰り出す。 特に頭突き攻撃は相手の物理防御をも貫通する威力を持つ。 『モズニンジャ・クラン』 三次元機動によって上空へと跳躍し、猛禽類のように急降下しながら蹴りを繰り出す「モズ・ダイブキック」を繰り出す。 降下と同時に靴裏に仕込まれたダイヤモンドチタン製の仕込みスパイクを展開し、破壊力を増している。 【人物背景】 ネオサイタマの邪悪なニンジャ組織・ソウカイヤの総帥。 彼自身も「デモリション・ニンジャ」を名乗る強大なニンジャである。 表向きは金融会社ネコソギ・ファンドの社長として不動の地位を築いている。 性格は冷酷かつ残虐非道なサディストであり、欲深く俗物的な暴君。 同時に高いカリスマ性と政治力を備え、暗黒メガコーポの代表として確かな手腕を持つ。 【方針】 キャスターを使役し、状況に応じて偵察や交渉をさせる。 自身も必要があれば動く。 【令呪】 右手に発現。 クロスカタナと羽衣めいた湾曲線を複合させたデザイン。 消費は羽衣めいた湾曲線(1画目)→カタナ左側(2画目)→カタナ右側(3画目)。
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草木も眠るウシミツ・アワー。 マッポーめいた価値観の支配する暗黒大都市・ゴッサムシティの港は都市部とは異なりお通夜めいた静けさに満たされている。 だが、だからといって人の気配がない訳ではない。 倉庫街の一角に複数の人影、同じジャケットとジーンズで服装を統一したヨタモノじみたティーンの集団の姿がある。 彼らはこの倉庫地帯を根城にしているストリートギャングだ。 強盗、殺人といった犯罪行為で生計を立てている彼らは今日もドラッグや煙草、酒を口にしながら本日の戦利品を分配している。 上機嫌に下卑た笑いを浮かべるギャング達を小さな影がジッと見つめている。 それは一人の少女だ。 雪の様に真っ白な肌とオーガの角めいたアクセサリ、そして血の様に真っ赤な双眸が特徴的な少女だ。 グルグルと湾岸を巡回するサーチライトが少女の姿を照らす。 少女とギャングの一人の視線が交差した。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんでこんな所に少女がいるのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 急に、自分の周りが暗くなっている事に。 ギャングは上を見上げた。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんで自分の頭上に巨大な機械の腕があるのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 頭上の腕が、ドンドン近づいてきていることに。 ギャングは目を見開いた。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんで自分に向かって巨大な機械の腕が降ってきているのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 既に、そんな余裕はなかった事に。 ギャングは身動き一つ取ることができなかった。 地響き、ゴシャリと何かがひしゃげる音。 そして水音と共に赤い飛沫が舞った。 「……アンドレ?」 ギャングのリーダーが何かが落ちてきた先にいた筈の仲間の名前を呟く。 舞う土煙に隠れてその姿は確認できない。 しかし、罅割れたコンクリートの地面と、そこから染み出すトマトジュースめいた赤い液体がアンドレがどうなったのかを如実に語っていた。 港に一陣の潮風が吹く。 風に流され土煙が晴れた先にいた者を見たとき、その場にいたギャング達は潜在的恐怖に支配された。 「「「「「アイエエエエエエエエエエエエエ!?」」」」」 本能的にギャング達が叫び声をあげる。 おお、なんたるゴアめいた光景か! 砕けて大きく陥没したコンクリートにネギトロめいた飾りと真っ赤なペイントががされている。 飾りとペイントの材料はアンドレの血と肉だ。 そしてそのゴアめいた空間に立つ一つの人影は更にギャング達の恐怖を助長させる。 男がいた。 ソバシェフ装束を着込み、筋肉質な上半身をはだけ、その顔の大部分をメンポで覆った奇妙な男だった。 だが、男の何よりもの異常性はその両腕だ。 男の両肘より先はコミックに出てくるロボットめいた巨大な鉄塊の如きサイバネアームに置換されている。 男の右腕にはところどころ赤い塗装がなされ、筋肉繊維がこびりついている。 ギャング達にその腕が哀れなアンドレを押しつぶしたのだと言外に語っていた。 「全部、全部だ」 メンポの男が声を発する。 地獄の底から響くような暗い声と共に、男の狂気に支配された両目がギャング達を捉えた。 その瞬間、ギャング達は理解する。 次は自分たちがアンドレと同じ末路を辿ることに。 ギャングの一人が半狂乱になりながら銃を構えた。 BANG!! BANG!! BANG!! 銃声が響く。 しかし、メンポの男は銃弾など異にも介さず、銃を撃った男に向かって疾走する。 「アイエエエエ! ナンデ!? 無傷ナンデ!?」 銃を撃っても人が死なない。 そのあまりにも常識外の光景からくる恐怖によって銃を撃っていたギャングはしめやかに失禁! メンポの男が駆け寄りながら右拳を引く。 サイバネアームが盛大に蒸気を吐き出す。 「アバッ」 猛スピードで放たれた拳がギャングのいた場所を通過する。 破壊の鎚が通り過ぎた後には、腰から上を消失した遺体がスプリンクラーめいて血を吹き出しながら転がっていた。 「全部だ! 全部だ! 全部だ! 全部だ!」 メンポの男は止まらない。 その目は既に別のギャングを捉えている。 蒸気を吹き出しながら次のギャングへと駆け寄る。 「アイエッ!?」 「全部だ!」 CRAAAAASH! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! 「アイエッ!?」 「全部だ!!」 CRAAAAASH!! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! 「アイエッ!?」 「全部だ!!!」 CRAAAAASH!!! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! なんたる凄惨な光景か! 男がサイバネアームをふるう度にギャングが死んでいく。 その様はさしずめに全てを破壊する嵐といったところか。 「ヒッ、ヒィィィィ!!」 運よく助かったギャングの一人が近くのコンテナの裏に隠れる。 何故、こんな事になってしまったのか。 今までの悪行がこの結果を招いてしまったのか。 ギャングは神に祈り、助けを乞う。 ここから助かる事ができればこれまでの行いを悔い改めることを誓う。 足音が近づいてくる。 ちょうどコンテナを挟んで向かい側に男の気配がする。 ギャングは気付かずにいてくれる事を願う。 ボシュウと蒸気の上がる音が響く。 ギャングが両手を組み、目をつぶる。 衝撃がギャングを襲い、そこで意識は途絶えた。 「ハァーッ! ハァーッ!」 ギャングのリーダーが肩で息をする。 既に彼以外のギャングは死んでしまった。 逃げる一瞬、メンポの男がコンテナの裏に隠れた仲間をコンテナごとサイバネアームで吹き飛ばした光景が目に入った。 一刻も早く逃げなければ。 警察に事態を話して保護してもらわねば。 錯乱する中どうにか思考をまとめ、ふらつきながら港の出口を目指して歩くギャングの前に、一つの小さな人影が立ちふさがった。 「ワッザ!?」 目の前にいたのは少女だった。 それはアンドレと呼ばれたギャングが偶然発見した少女であったが、このギャングには知る由もない。 だが、一目見てその少女が異常な存在である事は理解できた。 人らしからぬ見た目である事はもちろんだが、その少女の周囲には不気味な球体が浮かんでいた。 黒く、猫耳のような突起のある球体だった。 その球体一個一個がむき出しの歯が生えた口を開き、べろりと舌を出す。 少女のサーチライトめいて光る赤い双眸がギャングを見据える。 「ア……、ア……」 「ヤレ……、バーサーカー……」 後ずさるギャングの背にトン、と何かが当たる。 振り向くとそこにはサイバネアームを振り上げるメンポの男の姿があった。 ギャングはこの少女がメンポの男を、バーサーカーと呼ばれた男を使って自分たちを襲った事を知る。 何故、どうしてと少女に問うよりも早く、大質量のサイバネアームが振り下ろされた。 一瞬の内に幕の開いた惨劇を生み出した少女が血に塗れた破壊の跡を見下ろす。 凄惨極まる光景だが、少女は顔色一つ変えない。 そして、傍らに立ったバーサーカーを、少女のサーヴァントを見上げた。 「魔力、溜マッタ?」 「……」 バーサーカーはこくりと頷く。 狂化によって言語能力を失っている為、会話自体が行えない。 彼の発する「全部だ」という言葉もうわ言のような者で意味のある言語とはなっていない。 フルフェイスのメンポの奥に光る瞳にはただ全てを破壊せんとする狂暴な意思しか殆ど残っていないのだ。 「霊体二戻ッテ、バーサーカー」 少女の指示を受けて、バーサーカーは霊体化する。 再び静寂が戻った港で少女が一人月を見上げる。 深海棲艦。 ある世界において、人類の敵性存在として海の大半を支配した存在。 その中でも棲姫と呼ばれる上位存在の一つが彼女、北方棲姫であった。 彼女がここにくる前までにあった記憶は、艦娘と呼ばれる少女達との戦いだった。 配下の艦は全て沈み、それでもなお艦載機を飛ばし抗戦していた彼女に降り注ぐ無数の散弾。 息も絶え絶えの彼女の視界には、いつか配下が拾ってきた人形が鈍い光を放っていた。 何事かと人形に手を伸ばすと、気づけばこの港に彼女はいた。 脳裏に浮かぶのは聖杯戦争の情報。 彼女の傍らには理性を失ったバーサーカーのクラスのサーヴァント。 何度か北方棲姫はバーサーカーとの会話を試みたが、バーサーカーが会話に応じる事はなかった。 バーサーカーの破壊衝動に取りつかれた瞳は、どこか彼女たち深海棲艦の一部に見られるものと同じだと北方棲姫は感じた。 憎しみ・恐怖・怒り・悲しみ。そういった感情すらもなく、ただ衝動に支配されるままに破壊を振りまく存在。 あるいは深海棲艦という存在だからこそ、このサーヴァントを呼び出したのかもしれない。 全てのきっかけであるあの戦いで見上げた空とまったく同じ月夜を見上げながら、北方棲姫は思考を打ち切る。 バーサーカーが呼ばれた理由など、彼女にとっては些末事に過ぎない。 バーサーカーは強い。魔力の消費も魂喰いを行っていけば、北方棲姫が生成する艦載機を複数呼び出して戦闘を補助する程度の余裕はある。 この聖杯戦争で勝ち抜く事は決して不可能ではない筈だ。 「必ズ、カエル」 北方棲姫は直観的に感じていた。ここは自分がいるべき世界ではないと。 夢見た光景はここでは手に入らないと。 帰らなければならない、本来彼女があるべき世界へ。 例え、元の世界で滅びる運命にあったとしても、それがこの世界で朽ちていい理由にはならない。 船の汽笛がどこかから聞こえる。 港に人影はもうどこにも見当たらなかった。 イツカ、楽シイ海デ、イツカ…… 【クラス】 バーサーカー 【属性】 混沌・狂(悪) 【真名】 ランペイジ@ニンジャスレイヤー 【ステータス】 筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A 【クラス別スキル】 狂化 C 魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。 【保有スキル】 戦闘続行 B 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 金属と融合した身体と破壊衝動に飲まれた精神は致命的な一撃を与えない限り全てを破壊し続ける。 威圧 C 戦闘時に対象の敏捷に若干のペナルティを与える。同ランク以下の精神干渉を無効化するスキルで無効化が可能。 威圧的な両腕、そして強大なニンジャソウルはプレッシャーとなって相対した者の動きを阻害する。 【宝具】 『青銅纏いし剛力の鬼神(アカラ・ニンジャ)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:自身 常時発動宝具。 負傷しても両腕のサイバネアームなどから金属繊維が這い回り負傷箇所をただちに修復する。 修復する度にマスターの魔力が消費される。 遥か古代に名を馳せた半神的存在であるニンジャの一人、アカラ・ニンジャのニンジャソウルがバーサーカーには憑依している。 このニンジャソウルが憑依したものは異常ニンジャ膂力と金属同化能力を宿す。 その膂力は生身の時点で、素手によるパンチのみでビルを解体できる程である。 また、金属同化能力によってバーサーカーは重機や鉄塊を連想させる両腕の巨大なサイバネアームを自身の手の様に自由に動かせるだけでなく、自らの負傷の治癒にも使うことが可能となっている。 【weapon】 両腕の巨大サイバネアーム 破壊力が高いだけでなく、蒸気を任意で吹き出せるので接近時のけん制や目くらましも可能。 【人物背景】 本名はゼンダ。 元々はキョートで働く善良なソバ職人だったが巨大企業の工場建設の反対運動の折にソバ屋の廃業・妻の死を経験し絶望する。 結果、彼は装甲車に改造した巨大ビークルで工場建設現場を破壊して回った「ソバシェフ・ランペイジ事件」を起こして逮捕される。 収監後もその憎悪は収まることがなく、「ソバシェフ・ランペイジ事件」を続行するために脱走したところ、デスドレインという忍者に勧誘を受け、彼の仲間となる。 その後はニンジャ「ランペイジ」としてデスドレインの司令塔のようなポジションについて破壊活動に従事し、ある戦闘で両腕を失った事を機に巨大なサイバネアームを手に入れた。 最終的にはニンジャスレイヤー・ダークニンジャとの戦闘中に破壊衝動に呑まれて暴走したところニンジャスレイヤーによって致命傷を負わされる。 末期に意識の戻った後はデスドレインと言葉を交わし、ゼンダではなくランペイジとしてその生涯を終えた。 アカラ・ニンジャというニンジャのソウルに憑依されているが憑依した明確な時期の記述はなく、デスドレインがソバシェフ・ランペイジ事件の新聞記事を見て勧誘を決めたことから、事件が起きる前段階でニンジャソウルが憑依していた可能性が示唆されている。 【サーヴァントの願い】 全てを破壊する 【マスター】 北方棲姫@艦隊コレクション 【マスターとしての願い】 元の世界に帰る 【weapon】 艦載機 たこ焼きに似ている球状の艦載機。口からエネルギー弾を発射するがサーヴァントにはダメージは与えられない 【能力・技能】 魔力を消費して艦載機を生成可能 主砲など艤装については元の世界の戦闘で破壊されたので使用不可 【人物背景】 深海棲艦の中でも実際の基地や飛行場の特性を持つ「棲姫」と呼ばれる上位存在。 見た目はロリロリしい少女だが、その見た目とはかけ離れた火力をもってアリューシャン作戦に挑む艦娘達を迎え撃った。 モデルとなったダッチハーバーやアリューシャン作戦で無傷のゼロ戦が鹵獲された事から、航空機に対して執着を見せる。 「カエレッ!」や「コナイデッテ、イッテルノ」というセリフから深海棲艦の中でも好戦的ではない部類の存在だと思われる。 余談だが下着は黒の紐パンである。 【方針】 バーサーカーは一撃の威力は高いが肉薄する距離まで接近されると攻撃が行えず途端に不利になる。 その弱点のカバーは北方棲姫の艦載機が行うので、艦載機の運用とバーサーカーの安定した戦闘の為魔力の貯蔵は必須。 魂喰いに拒否感は微塵もないので、魂喰いを行いながら優勝を目指す形になるか。 同盟については視野にもいれていない。